モーイ(Mooij)社、アグリテクニカ2015イノベーションアワードのシルバーメダル受賞(2015/10/6)

 有限会社TOMTEN(現 株式会社TOMTEN、帯広市、山道弘敬社長)と協力して日本へ先端貯蔵技術を紹介しているオランダのモーイ社が、世界最大の農業機械展示会のイノベーションアワードで銀賞を獲得した。


 ジャガイモやタマネギなどの野菜貯蔵技術において数々のイノベシーョンを世に送り出してきたオランダのモーイ社は、世界最大の農業機械の祭典、ドイツのハノーバーで11月8日から14日まで開催されるアグリテクニカ(Agritechnica)2015展示会のイノベーションアワード2015の選考において、シルバーメダルを受賞することになった。受賞は、容器貯蔵のプレッシャーシステムにおいて換気の配分をこれ以上はないレベルにまで均一化することに成功した「エベリエアー」に対してのものである。大量野菜の容器貯蔵では、容器内の野菜に換気するだけでなく、いかにして均一に容器内に換気するかが温度や湿度の均一性を確保して貯蔵野菜の品質を高いレベルに維持する上での最大の課題とされてきた。

 この「エベリエアー」は非常にシンプルかつ安価な装置で、プレッシャーシステムの空気配分を理想に近い状態までに均一化する。そして、プレッシャーシステムでは、アスパレーションシステムで実現が難しかった長い容器列の倉庫においても十分に均一な空気配分を実現する。

 この2つの組み合わせは、容器貯蔵において温度の均一性が確保できないという今までのドグマを完全に打ち破ることに成功したといえるかもしれない。

 モーイ社は、日本においては有限会社TOMTEN(現 株式会社TOMTEN)と協力して、先端貯蔵技術の日本への紹介を進めている。TOMTEN社はモーイ社の協力を得て、2013年よりタマネギの大容器貯蔵施設による完全施設乾燥の普及を開始して、収穫が梅雨時期にかかる本州のタマネギ産地から注目を浴びている。同社は、これまで日本では実現が難しいとされてきたニンジン、キャベツ、カボチャなどの長期貯蔵の実現も視野に入れている。

 TOMTEN社の山道社長は、「農産物の貯蔵技術は農産物栽培を基盤として重層的に食品加工産業を育成する上で最も重要なインフラであるが、これまで農林水産省が食品加工産業の重要性に配慮することなく、市場への産地循環による農産物の供給ばかりを重視してきたために、日本では発達が遅れてしまった。このため、先進国の協力が是非とも不可欠である」と語っている。



有限会社TOMTEN(現 株式会社TOMTEN)ホームページ:http://www.tomten.co.jp