シンプロット社のGMジャガイモ、カナダでの商業栽培を見送り(2017/5/31)

 シンプロット社は、第1世代遺伝子組換えジャガイモ「イネイトポテト」について、今シーズンはカナダのプリンスエドワードアイランド州での商業栽培を行わないことを明らかにした。イネイトポテトは、現在の遺伝子組換え作物で主流となっているイネイトテクノロジーを利用して耐打撲性を持たせたGMジャガイモで、昨年春にカナダ保健省およびカナダ食品検査庁(CFIA)の認可を得ていた。


 シンプロット社でマーケティングおよびコミュニケーション担当部長を務めるダグ・コール氏によると、イネイトポテトに対する需要が明確になるまで、同社ではカナダでの商業栽培を延期する方針とのことだ。「生産者と販売店の関心は高いのですが、消費者が購買を決定するのは簡単ではありません」とコール氏は話す。「販売されている遺伝子組換えジャガイモのブランドは当社のイネイトポテトのみなので、消費者が躊躇する気持ちは理解できます。辛抱強く待って、需要があればそれに対応します。」プリンスエドワード州では今年、約5エーカー(約2ヘクタール)の圃場でイネイトポテトの試験栽培が行われているとのことだ。

 一方米国では、過去3年間にイネイトポテトの作付面積が6,000エーカー(約2,428ヘクタール)まで拡大しており、収穫されたイネイトポテトは40州の約4,000店で販売されている。

 シンプロット社は現在、疫病耐性を有する第2世代イネイトポテトの認可をカナダで申請中であり、今夏には保健省およびCFIAの認可を取得する見通しである。このジャガイモは農薬の使用量を半減することができるため、同社では生産者と消費者の高い関心を得ることができるものと期待している。


参考ニュースソース:CBC News http://www.cbc.ca/news/canada/prince-edward-island/gmo-potatoes-grown-p-e-i-season-1.4127940

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