シンプロット社の第2世代GMジャガイモがカナダで認可を取得(2017/8/7)

 シンプロット社の「イネイト」ブランドの第2世代遺伝子組換えジャガイモが、カナダ保健省およびカナダ食品検査庁(CFIA)による安全性評価を完了し、カナダへの輸入と国内での栽培および販売に関する認可を取得した。


 「イネイトポテト」はシンプロット社が開発した遺伝子組換えジャガイモで、第1世代の「イネイトポテト」は昨年すでにカナダで認可を取得している。従来の遺伝子組換えでは、交雑不可能な異種の生物の遺伝子を組み込んで新たな性質を与えるトランスジェニックという方法が用いられてきたが、「イネイトポテト」では交雑可能な同一種間の遺伝子組換えであるシスジェニックという方法を用いている。今回認可された第2世代では、第1世代の打撲黒斑形成とアクリルアミド形成の低減が強化されたほか、疫病耐性と低温糖化耐性が追加されている。

 認可にあたっては、保健省が食品としての総合的な安全性を評価し、CFIAが飼料としての安全性および栄養と環境への影響について、カナダで栽培されている通常品種と同等であることを確認した。

 第2世代「イネイトポテト」を使用した場合、疫病に対する年間農薬使用量の50%削減が可能となる。ある研究では、栽培、貯蔵、加工、フードサービスの各段階において打撲傷、病害、貯蔵中のダメージによる廃棄率が低下するため、結果として、圃場面積、水使用量、農薬使用量の低減化実現が可能となることが示されている。また、高温調理時のアクリルアミド形成についても低減率が最大90%アップするほか、低温糖化耐性が追加されたことにより、3.3°Cで6カ月以上の低温貯蔵が可能となる。


参考ニュースソース:PotatoPro
https://www.potatopro.com/news/2017/second-generation-innate%C2%AE-potatoes-receive-approval-canada


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