「空っ風君」簡易乾燥装置、早出しジャガイモの風乾に威力を発揮(Potato News 2021/9/2)

㈱TOMTEN(帯広市、山道弘敬社長)は、同社が製造販売する「空っ風君」簡易乾燥装置を使って、今年も道内の農協と早出しジャガイモの乾燥試験を実施して、高い評価を得た。


 同社の「空っ風君」簡易乾燥装置が早出しジャガイモの風乾用に利用されて初めて注目を浴びたのは、北海道のジャガイモブランド産地の一つである帯広市大正農協での取り組みであった。同社の営業マンがたまたま同組合のジャガイモ生産者組合の組合長のお宅を訪問したところ、収穫したジャガイモがなかなか乾燥せず、箱詰め出荷が進まなくて困っている場面に出くわした。同社の営業マンは即座にデモ機の貸し出しを提案して、素早く生産者に持ち込んで作業を開始したところ、通常4日かかるところが1日で乾燥終了し箱詰め出荷ができて、大変喜ばれた。それ以来、生産者組合の組合長の勧めもあり、同農協では「空っ風君」簡易乾燥装置のジャガイモ早出し利用が急速に普及している。

 世界的に様々な問題を引き起こしている地球温暖化ではあるが、必ずしもマイナス面だけではない。例えば、北海道における農業に対しての影響である。温暖化の進展は、道南地方に限られていた早出し地域が全道に拡大して、生産者に新たな収益チャンスを拡大提供する事になっている。そこで、問題になるのが風乾である。早出しジャガイモはまだ完熟していないジャガイモを収穫出荷することになり、収穫後にしっかりと乾燥してやらないと皮がむけやすく、商品価値が落ちる。しかも早出し時の1日1日は相場との戦いである。一日でも早く市場に送り届けることでより有利な市場価格を手にすることができるというわけであり、収穫後の素早い対応が必要な理由である。このような状況こそ「空っ風君」の威力を発揮する場面であり、大きなスティールコンテナに入った状態であろうと、小さなプラスチックコンテナに入った状態であろうと、ジャガイモを素早く乾燥させて、出荷準備を強力にアシストすることになる。早出しによる生産者の利益拡大に欠かせないツールとして、さらなる利用の拡大が見込まれるところである。

 「空っ風君」簡易乾燥装置の用途は広い。ニンニクの乾燥に利用している常呂町の生産者では、ニンニク乾燥後にタマネギの乾燥に利用し、その後でジャガイモの乾燥にも利用するという。1台で3度おいしい利用の例である。「空っ風君」簡易乾燥装置の用途は、タマネギ・ニンニクの乾燥や南瓜の風乾、そして最近では雑穀や小麦への利用拡大も試験されている。全国的に規模拡大が進む農業において、ますます欠くべからざる装置として、普及拡大が期待されている。


 写真 早出しジャガイモの乾燥風景
 

☆詳細については株式会社TOMTENへお問い合わせください。
 TOMTENホームページ:http://www.tomten.co.jp