フレンチフライドポテトの新しい殺菌流通形態、米国においてスタート(Potato News 2021/09/27)

米国のポテト分野におけるチャレンジには本当に驚かされる。フレンチフライドポテト産業のような成熟産業に新たな流通形態が出現するとは本当に驚きである。
米国のスタートアップ企業、ファーザー・ファームはこのほど、冷凍フリーザーや冷凍技術を必要としないフレンチフライドポテトの新しい流通形態を発表、市場への導入を開始した。


 同社は炭酸ガスを使用した高圧低温殺菌技術を用いて、予めプレフライとしたフレンチフライドポテトのストリップを常温で流通させようとするものである。シェルフライフは当初は90日間の設定でスタートしたが、最近120日まで延長されたという。
 フレンチフライドポテトの流通は1940年代に冷凍技術が適用されて、それがこの産業を巨大な産業に育てる大きなきっかけとなり、マクドナルドやKFC等のファーストフードチェーンの拡大に伴って、今や世界中の国々に浸透する米国を象徴する食品文化に押し上げた。その後、安価な北米冷凍製品に対抗する意味でチルド流通のフライドポテトが欧州で開発されて、その新鮮さと調理時間の短さから一定の評価を得て今日に至っているが、品質管理の難しさと賞味期限の短さが課題であった。
 そして、ここにおいて常温で流通するフレンチフライドポテトの出現である。この技術は今までの冷凍機や冷蔵庫を必要とするフライドポテトの流通形態を一掃する可能性を秘めている。
 同社の説明によるとこの技術では真空包装されたレディー・トゥー・クックのフレンチフライドポテトストリップを臨界状態にある炭酸ガスを利用して高圧低温下で殺菌するという。
 同社によると、この方式は牛乳や缶詰類に使用されている蒸気を使用した殺菌方法と同じやり方であるとのことである。但し、殺菌時には臨界状態の炭酸ガスを使用して、高圧ではあるが比較的低温であり、高温高圧を使用する上記殺菌方式とは異なるとしている。
 米国では現在いかに排出ガスを低下させるかという事が大きな問題になっているが、いわゆるコールドチェーンは2027年には6000億ドルを超えると予想される成長産業であるが、その分排出ガスの比率も先進国の3.5%を閉めると予想されている。
 同社によると使用される炭酸ガスはリサイクルされるとのことであり、コールドチェーンによる排出ガスの増加に歯止めを掛ける可能性を指摘している。
 
ニュースソース;Overcoming the cold chain isn’t small potatoes | Greenbiz

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