米国、ミシガン州立大学、ポテトチップ用に低温貯蔵で還元糖の増えない革命的ジャガイモ品種を発表!!

農業ニュース

2024年6月24日、米国の五大湖に隣接するミシンガン州の州立大学の研究者が遺伝子組み換え技術を使用して、低温貯蔵下において、ショ糖の増加しない品種を開発したという。この品種の名前はKal91.3といい、貯蔵中であっても果糖やブドウ糖などのいわゆる還元糖を生ずることがないので、フライしてもその油調後の色が汚くならないという。ジャガイモにおいては、いわゆるメイラード反応により油で揚げるなどの高温での調理、例えばフレンチフライドポテトやポテトチップなどを油で揚げる場合に、黒く変色し、苦みなどのマイナスのフレーバーが発生することが大きな問題であり、それ防ぐために還元糖が増えにくいとされる5℃以上の高温下、場合によっては10℃前後で貯蔵しなければならず、これによって芽の伸びが促進されるので、発芽防止剤などで発芽を抑制してきたという経緯がある。ミシガン州立大学での遺伝子工学を用いた新品種の開発では、より低温で貯蔵してもそもそも還元糖が増加しないので、この油調後の変色の問題が発生せず、低温で貯蔵することでより腐敗を抑制し、歩留まりも向上させることができると期待されている。出典:MSU breeder develops new potato – MSU Innovation Center

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