国内じゃがいも生産需要増に期待の傾向

農業ニュース

米ハンバーガーチェーン「ファイブガイズ」を韓国で展開するエフジーコリアは昨年、2025年下半期に日本に出店することを柱とする了解覚書(MOU)を発表している。
2025年下半期からの7年間に、東京をはじめ全国で20以上の店舗をオープンする計画だ。

ファイブガイズの公式ホームページでは、Five Guys Facts:(ファイブガイズの事実:)として、We only use fresh ground beef.(新鮮な挽き牛肉のみを使用)We only use peanut oil.(ピーナッツオイルのみ使用)There are no freezers in Five Guys locations, just coolers.(Five Guys の店舗には冷凍庫はなく、冷蔵室のみがある。)と記載している。つまり、冷凍食材を一切使用していないという意味であり、メニューにあるフライドポテトも、冷凍ではなく、生のじゃがいもが使用されることとなる。

さらに、じゃがいもを原料とする大手メーカー、カルビーは昨年9月より、北海道産原料の冷凍フライドポテトの販売を開始。北海道斜里町で地元農協「JAしれとこ斜里」と共同で冷食向けの工場を建設する。総投資額は200億円。じゃがいもの安定調達に向け、JAしれとこ斜里と連携して現地の栽培面積を拡張する方針。最大で年間4万トン程度のじゃがいも調達が可能になるという。

日本はフレンチフライ用ポテトの多くを輸入に依存してきたが、輸入冷凍ポテト製品の価格は標準的に1kg/1ドルと、円安が続く状況で輸入ジャガイモの仕入れ価格も上がる一方、国内産のじゃがいもは新鮮さや安全性、地産地消の観点から優位性を持っている。消費者の国産志向が高まることにより、国内生産じゃがいもの需要が増える可能性に期待が持てる。


国産じゃがいもの生産を増やすには、種芋の生産量を増やす必要性があるが、日本の種芋生産は現在危機に瀕している。今後、種芋生産を増強する施策を行う等、農業全体として改善していく取り組みが必要である。

出展:
(KED Global)
https://www.kedglobal.com/food-beverage/newsView/ked202407090003

(カルビーポテト株式会社)
https://www.calbee-potato.co.jp/news/20240827-2/

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