株式会社TOMTENは、本州の玉ねぎ産地で「べと病」の防除予報に使用されている「農薬減太郎ソフト(デイコム・ファームインテリジェンス・システム)」に、新たに4G通信システムを搭載したウェザーステーションを投入して、日本での本格的な普及活動を目指す。
このソフトウェアーは、世界的にも珍しい国境を越えて利用が可能な、作物の病気の発生タイミングの情報を農業者に提供して、無駄のない病害防除を実現して、最小の農薬量で最大の収量を追求しようとする目的のソフトウェアーである。オランダでは1980年代後半から商業利用が始まった農業IT技術の草分け的存在であり、欧州のみならず五大陸全域で利用が進んでいる。
このソフトウェアーを使用するためにはリアルタイムで利用可能な気象情報が必要であり、生産者は同社が提供するウェザーステーションを圃場に設置するだけで、すぐにソフトウェアーの利用が可能になる。このソフトウェアーには、ウェザーステーションを設置した地点の天気用法が10日分提供されて、さらにはその圃場の気象情報がデータベースに蓄積されて、翌年以降の栽培技術の向上にも役立てることが可能だ。
現在は、玉ねぎ以外にも多数の作物の病害が登録されており、ソフトウェアーに登録されている病害の予報は契約した生産者はすべて利用することが可能であるという。詳細は、株式会社TOMTENまでお問い合わせください。