株式会社TOMTEN(山道社長)は農産物貯蔵専門の「作保つ庫」の普及を目指しているが、かねてより農産物に適した冷却システムの必要性を感じていた。同社は、このほどオランダのCeltic社と協力して、作物専用の冷凍冷却システム「アグリクーリングシリーズ」の提供を開始した。
山道社長によると、日本においてはジャガイモについてはどういう冷凍機が適しているか、玉ねぎにはどういう冷凍機が適しているかといった観点から冷凍機の開発がなされた歴史はない。冷凍機メーカーは汎用機械の販売を目指しており、農業のような小さなマーケットでなおかつ特殊なマーケットに対して特別な冷凍機を提供しようという考えの冷凍機メーカー見当たらない。そのために、コストが高く、エネルギー使用量が大きくて、作物の消耗の激しいシステムが提供されてきた歴史がある。
これからは、作物に適した冷凍機を提供して、安価で高品質の貯蔵が可能な冷凍機を提供していきたいと考えていると、山道社長は抱負を語る。日本にはすでに、4システムを導入済みである。
