植物成長調整剤の1,4-DMNの安全性が確認された

農業ニュース

国際食品規格委員会は、馬鈴薯に使用する 1,4-ジメチルナフタレン (1,4-DMN) の安全性を確認した。

1,4-DMNの安全使用に関する結論は、FAOとWHOの農薬残留に関する合同会議(JMPR)の専門家による徹底的な検討を経て下された。この評価は、2024年初頭にコーデックス残留農薬委員会(CCPR)によって引き続き確認された。コーデックス委員会(CAC)は、2024年11月26日(火)にジュネーブで開催された年次総会で、1,4-ジメチルナフタレンのコーデックス最大残留基準(CXL)を15 mg/kgと正式に採択した。

1,4-ジメチルナフタレンは、DormFresh社(英国)により開発されたアルキルナフタレン化合物の植物成長調整剤であり、貯蔵中の馬鈴薯塊茎に噴霧処理することによって休眠状態の維持及び萌芽抑制作用を有する。
従来の発芽抑制剤とは異なり、1,4-DMN は馬鈴薯の天然ホルモンを模倣することで真の休眠強化剤として機能します。この作用により、馬鈴薯塊茎自体の休眠強化酵素の生成が促進されます。DormFresh社 と 1,4GROUP によって加工用および食用馬鈴薯用の 1,4SIGHT® として、また種馬鈴薯用の 1,4SEED® として販売されている 1,4-DMN は、貯蔵から輸送までの発芽と芽吹きを効果的に管理する。
他方、同じく馬鈴薯の萌芽抑制作用が認められているエチレンの生合成との関連は認められていない。なお、1,4-ジメチルナフタレンは馬鈴薯塊茎中にも内在し、萌芽に関与していることが確認されている。

国内では農薬登録されていない。海外では米国、EU 等において登録されている。

出典:厚生労働省、Potato news Today
写真:Wikipedia

タイトルとURLをコピーしました