Indo-Blight Cast 稼働中 !!

農業ニュース

2024年7月17日、インドは世界でジャガイモの生産量が2番目に大きいジャガイモ大国である。近年の経済発展が目覚ましい国でもあり、人口においてはすでに中国を追い抜いて世界一の状態であるが、GDPにおいても日本やドイツのすぐ後の5番目に位置しており、いずれ日本やドイツを追い抜くのは時間の問題と考えられる。このジャガイモ大国インドでも、インド・ブライト・キャスト(Indo-Blight Cast)という疫病予察システムが稼働しており、疫病の防除に使用されている。日本では北海道の農業試験場が開発したFLBASという全く当てにならないシステムが運用されており、税金の無駄遣い状態が野放しとなっている。欧米の農業先進国では大なり小なりジャガイモ疫病などの病害予察システムが利用されており、病害防除の合理化と効率化に利用されているが、日本の状態は全く以って、未だに前近代的状態にある。日本では、オランダのクロップ・エックス(CropX)社が展開しているデイコム・ファーム・インテリジェンス・システムを九州長崎県と兵庫県淡路島で玉ねぎベト病の防除に使用して効果を上げており、北海道では今年より同システムを某ジャガイモ加工大手の子会社が原料管理に利用を開始しており、利用の結果が待たれるところである。いずれにしろ、日本の防除システムがいつまでも農家の感と経験に任されている状況では、農林省が掲げている「みどりの食料システム」戦略の中の、農薬削減のテーマの達成はおぼつかないのではないか。もともと農林水産省の掲げる政策が達成されることの方がよっぽどまれなことも考えると、立案した方ももともと達成されると思って立案していないのかもしれない。税金を無駄遣いする為の口実に政策でしかないのかもしれない。もうこのような状況を脱して、諸外国並みの対応が望まれる。

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